Food & Agriculture農業食糧
冬はマイナス40℃という極寒の上、土地がやせているモンゴルで収穫できる農作物は、
じゃがいも、にんじん、玉ねぎなど数少ない種類に限られています。
- Mission農業食糧の課題
- 冬はマイナス40℃という極寒の上、土地がやせているモンゴルで収穫できる農作物は、じゃがいも、にんじん、玉ねぎなど数少ない種類に限られています。そのため、モンゴルの人々の食生活は肉食に偏り、肥満と生活習慣病の割合が高く平均寿命も58歳と短命です。
最近では野菜を食べるようになってきましたが、ほとんどを中国からの輸入に頼っているのが現状です。農薬に汚染された中国産の輸入野菜による健康被害も問題となっています。 - 広大な国土がありながら、モンゴルは首都ウランバートルに全人口の半分が集まる極端な一極集中です。地方に仕事がないことが大きな原因の1つですが、地方の広い土地を農業に活用できれば、雇用を生み出すことができます。
- 日本は農業人口の減少により食糧自給率が下がり、日本人の食糧は輸入に頼っています。中国等の人口増大、経済発展により世界の食糧不足は深刻さを増しています。
そこで、日本の食糧供給を広大な大地を持つモンゴルが担えば、日本の食糧問題の解消につながります。
- Approach農業食糧の取り組み
- 日本で普及が進む「野菜工場」なら工場内の温度を一定に保ち無農薬で栽培ができるので、極寒のモンゴルでも野菜作りが可能です。そこで、モンゴル国内で安心・安全な野菜を収穫し供給できるよう、野菜工場をモンゴルに導入するプロジェクトを行っています。また、モンゴルのスーパーマーケットと提携することで、野菜工場で採れた野菜をモンゴル全土へ流通させようと取り組んでいます。
加えて、モンゴルでは安心安全で味も良い日本産の食材が人気ですが、手に入りにくいのが現状です。そこで、こうした日本産の食材をスーパーマーケットで販売する等、流通にも取りかかっています。
寒冷地であるモンゴルに自生する奇跡の果実 "シーバックソーン" をモンゴルの産業に育てていくプロジェクトをモンゴル政府と私たちスカイ・グループ・ホールディングスで推進しています。 - 世界銀行と共同で、断熱性の高いビニールハウスやドームハウス(発砲スチロール製の建物)を使用したハウス農業の技術を地方の村に導入し、地方の産業構築を支援しています。
- 広大な土地を使って日本への輸出向けに大豆や甘草、羊肉、バター等を生産するプロジェクトを行っています。特にバターの製造については、遊牧民の人たちが収穫した牛乳を地方の小さな工場でバターにし、ウランバートルの工場で精製するといった2段階のプロジェクトです。
- Goal農業食糧のゴール
- 安心で安全な野菜のある健康的な食生活により、モンゴルの人たちの寿命を10歳伸ばすことがわたしたちの願いです。とはいえ、野菜工場で栽培できる野菜の種類はまだまだ限られています。そこで、将来に向け、ビニールハウスやドームハウスの導入により、さらに大きな規模で農業を普及させたいと考えています。
- 広大な土地を利用して農業や酪農を興し、農産物や加工品をモンゴル国内で販売するだけではなく、食糧自給率の低い日本へも輸出することを目標にしています。これにより、地方に暮らす遊牧民の人たちに仕事と現金収入を提供できます。