Wool & Material

モンゴルでは、人口の10倍にあたる3,000万頭もの羊が飼育されています。

  • 羊毛繊維
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Mission
モンゴルでは、人口の10倍にあたる3,000万頭もの羊が飼育されています。豊富に羊毛が採れるにもかかわらず、加工する技術がないため、学生服をはじめウールの洋服は中国や韓国などから輸入しています。
これまで、モンゴル産の羊毛は洗浄したあと原材料として中国に輸出するのみでした。しかしながら、中国の買い占め、ダンピングにより羊毛価格が暴落し輸出できない状況に陥り、国内で羊毛産業を興す必要性にせまられています。
Approach
当初は服飾用途としての開発を考えたのですが、調査の結果、モンゴルの羊毛は繊維が太く服地には向いていないことがわかりました。そこで、目を向けたのが建築用の断熱材です。日本ではアスベストを含む建装材が問題となり、自然素材の建装材への需要が高まりつつありました。これに向け、国家プロジェクトとして、5年がかりで羊毛断熱材の開発を行っています。
服地には向いていないとされるモンゴルの羊毛ですが、将来服飾にも使えるよう羊の品種改良を行い、モンゴルの羊毛から糸を作り、布を織り、衣類を縫製する技術導入にも取り組んでいます。

羊毛繊維

Goal
2015年6月に工場が完成し羊毛断熱材の製造が始まっています。製品として、2016年より日本およびロシア、中国、韓国、カナダ等で販売される見通しです。
羊を品種改良してモンゴル国内で服地用の羊毛を開発し、紡績、染色、織物、縫製の工場を立ち上げ、モンゴル国内に羊毛繊維産業を構築するプロジェクトを立ち上げました。
まずは、国内全ての学生服や官公庁の制服、民族衣装のデール等をモンゴル製ウールで製造することを目標としています。